映画『グラン・トリノ』感想

グラン・トリノ
☆☆☆☆

公開時に観に行きたいなぁと思いつつなんとなくタイミングを逸して行かなかった
この作品をDVDで借りて観てみた。
題名の「グラン・トリノ」は主人公が大切にしている70年代の車だ。
しかしタイトルにもなってはいるが劇中には殆ど出てこない。
もちろん派手なカーアクションもCGも無い。
物語は主人公の老人の日常を淡々と描いているだけだが・・・
すごく面白い。
やっぱりこれは映画館で観たかったなぁ・・・
別に大画面・大音響で見たいわけじゃなくて
自分の場合、DVDで観てると身が入らないというか
映画に対する集中力が違うから・・・


主人公の老人は非常に偏屈で車とビールと煙草を愛する
バリバリの差別主義者であり、それは古き良き時代のアメリカの
象徴でもある。
そんな男をイーストウッドが熱演している。
というか年齢が年齢だけにもう殆ど地なんじゃないかと思われるほどだ。
あの歳で一応?アクションシーンがあるのは驚きだw
この映画ですごく良かったのは素のアメリカを感じられた所。
映画の舞台としてではなく、現代アメリカの日常的な風景で
物語が進む。
そして映画特有の「おおげさ」感がないのもいい。
序盤~中盤の隣家との交流は普通の映画だったら
もっと仲良くと言うか分かり合ってしまったりするが
この映画では主人公の価値観は変わらず、一定の距離をもって
理解していく感じがリアリティーがあって良かった。
後半、主人公は自分が原因となったトラブルを「アメリカ的手段」で解決しようとするが
それが元で更にひどいことになる。
そして主人公が最後にとった行動はある程度読めはするものの
観ている者に深く重くのしかかる。
監督の前作「チェンジリング」もそうだが
観終わった時に爽快感とは全くないけれど
それでも良い映画を観たなぁって気分になれる。
今年のオススメの一本と言っていい作品でした。

グラン・トリノ@映画生活
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映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2009/11/07 03:30
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