映画『この世界の片隅に』感想

この世界の片隅に

「この世界の片隅に」 

監督: 片渕須直
原作: こうの史代
脚本: 片渕須直
企画: 丸山正雄
プロデューサー: 真木太郎

もう少し早く観に行きたかったのですが公開館が少なく
近場でやっていなかったのでセカンドラン待ちかなと思っていましたが
思いの外各方面で絶賛されているのでちょっと足を伸ばして
市川TOHOで鑑賞してきました。

物語は主人公すずの戦中から終戦までの半生記になっています。
しかし幼少時代はそれほど長くなく広島から呉に嫁いだ数年が
重点的に描かれています。
主人公はごく一般的な平凡な女性で物語的に特筆する部分は
あまりありません。しかし当時の生活や空気感をアニメーションで
非常に上手く再現することにより素晴らしい作品に仕上がっています。
全体的にコミカルな描写も多く火垂るの墓のような重々しさは
殆どありません。とはいえ、主人公がかなり辛い目に合うシーンも
ありますがそれほど悲劇的には描かれずそこからどう生きていくか
に重点が置かれているように感じました。
(自分なら死ぬほど辛い事ではありますが)

実は観に行く前に少し批評なども読んだのだけれど
「感動した!」とか「号泣した」ってのは自分は正直それどでも
ありませんでした。ただそれは自分が特殊な人間であるせいで
一般的な人なら必ずどこか琴線に引っかかる部分があるのではないかと
思います。普遍的なドラマなのでどの年代の人にもオススメできます。
リアルに寄せたとなりの山田くん・サザエさんと言った感じでしょうかね。

ちなみに同じ戦中アニメとしては宮﨑駿監督の「風立ちぬ」より断然本作の
方が面白いと思います。非常に重いテーマをここまでおおらか且つ力強く
描いた作品もありませんのでぜひ劇場でご覧になってください。
あ、それと若干ですが濡れ場や遊郭の描写もありますので
あまり小さいお子さんには向かないと思います。

以下ちょいネタバレ























すずと水原が納屋で二人きりになったシーンは人によって
解釈が違うようですね。(特に周作の心情に関して)
ここらへんは男性と女性でも受け止め方が違うのかもしれません。
自分としては「例えすずが水原と寝たとしてもそれは問わないし
愛情が変わることもない」という事なのかなぁと。
ただその後の夫婦喧嘩(ここすごく良い)でのやり取りを見ると
相当悩んだようではあるんですけどね。
当時の貞操観念などを考えるとそこまで変な行動ではないかなと
思いました。(戦地に向かう若者の筆おろしとかあった時代ですし)

エンドロール時にもアニメが付いてるんですが
ちょっと字幕に目が行って見損ねた部分もあるので
近場でやるならもう一回ぐらい観に行きたいと思います。

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映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/11/27 22:37
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