映画『風立ちぬ』感想

風立ちぬ

『風立ちぬ』

監督:宮崎駿


なんかやたら前評判が高い宮崎駿監督の最新作
「風立ちぬ」を観て参りました。
というか前回「モンスターズ・ユニバーシティ」で
特別に4分間の予告があったのでまぁ面白そうかなと。
一応前情報としては主人公は実在の人物、堀越二郎を元に
堀辰雄の小説「風立ちぬ」を元にして作られた半実在的
キャラクターであること、物語の大筋は零戦の開発史であること
といった感じでした。

見終わって一番感じたのは
「今までの宮崎作品とはかなり違う」という事でした。
今までの作品がほぼファンタジーベースなのに対して
これはかなり現実的でありどちらかと言えば高畑勲監督の
領域では?という感じですが作中に「夢」として描かれているのは
あきらかに宮崎監督のものでありなんだか不思議な感じでした。
(高畑監督は秋に公開の「かぐや姫の物語」というファンタジーを
やるわけでこちらの予告も流れましたが正直すごく楽しみです)

内容としては「プロジェクトX」に恋愛小説要素を足した感じで
すごく良かったです。映画としての完成度が非常に高いと思いました。
しかし以前の作品に比べて対象年齢がかなり上という感じですので
小学生以下にはあまりおすすめはできないかな。
その分、中高生以上ならぜひ観たほうがいいです。
ファンタジーでなくリアルに生きる意味をこの作品は
教えてくれると思います。
観るかどうか迷ってるなら観ておくべし。
↓以下ネタバレありの感想

























個人的にはもうちょっと零戦に関しての描写が見たかったなぁと
思いましたが、それ以外の描写も切るところがないので難しいバランス
なんでしょうね。
ファンタジー部分を主人公の見る「夢」として入れたのは上手いと
思いました。作中で使われた台詞「綺麗なところだけ見せたい」
というのはそのまま作品にも当てはまり、汚い部分は極力避けた
描写になっています。(高畑監督だと多分もっと泥臭い部分も
いれてくるかなと)作中では戦争に関する描写は殆ど無く
また当時の思想に関する部分も描かれません。
堀越二郎の一個人としての生き様のみに絞られているので
物語としては明快でストレートにメッセージが伝わる感じです。
悪役キャラも存在せず周囲が基本的に良い人ばかりなのは
ちょっと評価が別れるかもしれませんが自分は好きですね。
主人公の声を庵野監督が当てたのも話題になっていましたが
序盤でちょっと違和感を感じたものの中盤以降はまったく
気になりませんでした。
というか現実にはアニメのように感情表現する人は早々いない
わけですから宮崎監督の判断は間違いでもなかったように思えます。
ヒロインの菜穂子とのやりとりはとても良かったと思います。
ラストの「生きて」のシーンでは涙でスクリーンが見えませんでした・・・
今作に登場するキャラでは本庄さんが結構良くてもっと
活躍してほしかったなぁ。あと黒川夫妻の奥さん美人だなぁとかw
黒川氏役の西村雅彦さんも上手かったです。
あと忘れた頃に登場する妹がなんか良かった。

こういう作品は本来実写向きなんでしょうけどあえてアニメでやる
事によって非常に精練された作品に仕上がったんじゃないかと思いました。
これは観る価値アリ、です。

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映画 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2013/07/21 23:13

映画『モンスターズ・ユニバーシティ』感想

モンスターズ・ユニバーシティ
『モンスターズ・ユニバーシティ』(原題:Monsters University)


監督:ダン・スキャンロン 監督


公開初日に観に行きたかったのですが仕事が立て込んだので
本日やっと観てきました。TOHO緑が丘にて3D吹き替え版。
前作「モンスターズ・インク」の前日章である今作でマイクとサリーの
出会いが描かれています。
前作のファンならもちろんオススメですが観ていなかった人でも
楽しめる仕上がりになっていると思います。
いやむしろ観てない人のほうが結果がわからない分楽しめるかも?
↓以下ネタバレありの感想















今回はマイクの幼い頃の話から始まって
大学進学でサリーと出会う話がメインになっています。
まぁ要するに「学園モノ」であり、ストーリーとしては割りとありがちながら
手堅く、またラストの展開も意外だったと思います。
アメリカの学園モノでよくあるスクールカーストは上手く描かれており
そういった部分だけでも楽しめました。
ただし前作で結果(マイクとサリーが親友になること)がわかっており
この先どうなるかというワクワク感はやや薄かったのはしかたがないでしょうか。

気になったのはサリーの描き方ですかね。
本作は基本的にマイクを主人公として描かれていますので
どうしてもサリーの描写が薄くなるのはしかたありませんが
もうちょっと彼の悩みや家庭の事情みたいなものを出しても
良かったんじゃないでしょうか。
最初かなり嫌な奴として登場していますがそこから変化していくきっかけというか
転換点がちょっと曖昧なので「なんかいつの間にか良い奴になってる!」って
感じなんですよね。もうちょっと彼の本質的な良さが描かれて欲しかった。
それに対してマイクは・・・ちょっと優等生すぎかな?
挫折を味わうマイクだけれど本質的にサリーほどの変化は感じられませんでした。
そこらへんも物足りない原因かも。

学内の負け組メンバーであるウーズマ・カッパの面々は
なかなか面白かったけれどその後が描かれないのはちょっと寂しいかな。
怖がらせ大会では大活躍でしたがその中で一番しょぼそうなスクイシーの
怖がらせ方が一番怖かったw
登場するモンスターの中では中盤の図書館員のおばさんがすごく怖くていい。
あとスクイリーのママとか味があってなかなかw
残念ながら今作にはまったく萌えキャラが登場しませんでした・・・

ストーリーとしては学内の負け組が団結して勝ち組に勝つ話ですから
鉄板というか誰が作ってもそこそこ面白くなる話であり
その点が物語全体を薄味にしてしまった感あり。
じゃあどうしたらもっと良くなったかといわれるとちょっと思いつきませんが。

今回は3Dで見ましたが今作のように登場人物が多い作品は
2Dの方が細かいところまで見えて良いかもしれません。
予告でカーズのスピンアウト作品「プレーンズ」を観ましたが
新旧の色々な飛行機が擬人化されて観られるのでちょっと楽しみかな。


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映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/07/10 22:49
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