映画『メッセージ』感想

映画メッセージ

「メッセージ」 原題:Arrival 

監督 ドゥニ・ビルヌーブ
製作 ショーン・レビ
  ダン・レビン
  アーロン・ライダー
  デビッド・リンド

予告で見てもっと早く行きたかったのですが
なかなか時間がとれず、もう上映が終わりそうだったので
本日観てきました。

ネタバレ無しの感想
未知との遭遇などの異星人ファーストコンタクト系好きなら
観て損はないと思います。大作的な派手さはありませんが
未知の文明とのコミュニケーションをどう行うかは観ていて
楽しいしやはりワクワクしますね。
ただちょっと粗が目立つ部分もありますが・・・
個人的には若干「惜しい」感じの作品でした。
詳しいことはネタバレありの感想で述べますが
感心するよりツッコミどころの方が多いと感じましたね。
それでも上映時間分は楽しめるしダレない展開なところは
良かったと思います。
純粋なSF系はあまり無いのでSFファンは観ておいたほうが良いかと。

↓以下ネタバレ有りの感想



















映画「コンタクト」みたいなおおお~!って感じがないのが惜しい。
結局彼らが異星人なのか異世界人なのかも不明ですし
なぜ12箇所に現れたのかもハッキリとしません。
彼らの使う言語自体が人類に対するプレゼントであるのは
理解できますがその辺が今一伝わりにくい。
もしかしたら英語が理解できていればもっと感じ方も違うのかもしれませんが
字幕だと訳がもうひとつなのかわかりにくかったと思いました。

あと現代社会で国ごと情報をシャットダウンすることが可能なのか
ちょっと疑問ですね。中国あたりだと可能なんですかね・・・
少なくとも日本がアメリカに情報提供を拒むのは考えにくいかなぁ。
あといきなり文字(英語)で行ってましたけどそこは絵も組み合わせるべき
なんじゃないかと思うのは自分が日本人だからでしょうか?
いっそセサミストリートでも見せてやったほうが理解が早かったりして・・・

世界各地にいきなり現れて・・・というくだりは
聖戦士ダンバインの地上編を思い出しますね。あの頃はまだ
ソビエト連邦でしたかね?ソ連ならいきなり核攻撃するだろうというのも
当時の情勢ならわからなくもないという感じですが現代では
もうちょっとコンタクトを粘るんじゃないかと思いますけど
どうなんでしょうね。
まぁ紛争地域とかに出現したらそれどころじゃないでしょうけど。

映像としては未来のビジョン?がちょっとわかりにくいというか
もう少しわかり易い表現方法があったんじゃないかと思いました。
と言うより主人公の考えとか思想が伝わりにくい感じでしょうか?
言葉の謎解きもいまひとつしっくりこないというかコンタクトみたいに
信号を2次元から3次元に変換してみたいな嘘でも説得力がある
ようなものだったら良かったのですが・・・

異星人?のデザインはややアナクロですがインデペンデンス・デイよりは
マシかな。ガラス越しのコミュニケーションとか空中に現れる文字とかは
すごく良かったと思います。決してイカがイカ墨で文字書いてるみたいとか
言いませんよええ。

世界規模でのパニックなのにそういう部分が一切描かれず
あくまで一部の人間のみの描写にとどめたのは個人的には好きですね。
その分かなり地味になってしまいましたが・・・
全体的に突っ込みどころが多いけどだからといってダメではないという
バランスに仕上がっていたと思います。パニック系より推理系が好きな人に
オススメ。

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映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/06/04 02:45

映画『SING シング』感想

SING シング

「SING シング」

監督 ガース・ジェニングス
製作 クリス・メレダンドリ
  ジャネット・ヒーリー
脚本 ガース・ジェニングス
エンディングソング スティービー・ワンダー

ちょっと記事が遅れましたが1日は
映画の日ということで公開終了間近の「SING」を観てきました。
もっと早く観に行きたかったのですがタイミングが合わなくて・・・
今回はちょうど箱がプレミアになったのでいい機会かと。
本当は字幕版を観たかったのですがもう吹き替え版のみに
なっていました。

吹き替え版ということであまり期待はしていませんでしたが
予想以上に良かったです。歌が重要な作品ですから歌唱力がある
キャストなのは当然として通常の演技も棒というよりは自然な
感じで役にぴったり嵌っていました。
ディズニーやピクサーに比べるとちょっと癖のあるキャラデザですが
表情の付け方とかは本当に素晴らしい。
特にヤマアラシのアッシュ(CV:長澤まさみ)とゾウのミーナ(CV:MISIA)
がティーンエイジャーらしさが出ていて良かったですね。
あと主人公のムーンの声がウッチャンだとわからなくてエンドロールで
ちょっと驚きましたねw(わかってて聞くと確かにウッチャンでした)
ただ吹替版だと1箇所日本語ネタが意味不明な感じになるのが惜しい。
(英語ができない日本人っぽいユニットが出て来る)
そこはDVD出たら観てみようかな。

話としては特に重いテーマが隠されているわけでもなく
割りと普通という感じだけど群像劇としてはかなりよく出来ている。
主人公があまり努力せずになんとなく良い方向へ行くのは
ちょっと引っかからないでもないが歌唱シーンでチャラというところか。
キャラクターデザイン的にちょっと敬遠してた部分もあるけど
これは大当たりだと思います。まだ観てないなら是非劇場で!

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映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/05/03 23:26

映画『夜は短し歩けよ乙女』感想

夜は短し歩けよ乙女

「夜は短し歩けよ乙女」

監督 湯浅政明
原作 森見登美彦
脚本 上田誠
キャラクター原案 中村佑介
キャラクターデザイン 伊東伸高

サービスデイということで観てきました。
この作品はフジテレビのノイタミナ枠で高い評価を得ていた
「四畳半神話大系」と同じ原作者・監督・スタッフとなっていますが
ストーリー的なつながりはありません。ただし世界観は共通なので
同じ登場人物が結構出てたりします。
作風としては四畳半~と同じものであれを観ていたなら大体想像できるかと。
湯浅監督といえば「ピンポン THE ANIMATION」や海外の「アドベンチャー・タイム」
にもエピソード監督として参加しており特に今回はアドベンチャー・タイムの
作風に近いものになっております。
これらも事前に見ておくと更に楽しめるかもしれません。

内容的には一応恋愛ドラマ?と言って良いのかわかりませんが
観ているだけでとても楽しめるものでした。
ただ中盤の学園祭でのミュージカルが盛り上がり最高で
その後の見舞いエピソードがやや物足りない感じなのが惜しい。
とは言え全般的にはテンポもよくBGMも素晴らしいので
観て損はないどころか必見と言っていい出来だったと思います。

特に花澤香菜さん演じるヒロイン「黒髪の乙女」が素晴らしく
もっと彼女を観ていたいと思わせます。
四畳半~からの登場人物と言えば樋口氏ですがTV版では藤原啓治さんが
演じていましたが今回は病気療養中ということで代わりに中井和哉さんが
演じていますがそれほど違和感はありませんでした。
小津は前回とはかなり違った役回りで登場しますがそれは観ての
お楽しみということで。

あと入場特典で7ページほどの短編小説がもらえますが「先輩」から「黒髪の乙女」
への手紙という形式で書かれており、映画のちょっとした補完的なものに
なっています。4/15日からは「乙女」から「先輩」への返信というものに
なるようですのでちょうどラストチャンスで貰えましたね。

あと1箇所、川原泉の「笑う大天使」が出て来るシーンがあって
ちょっとニヤリとしてしましましたw
本好きな人には非常に楽しめるシーンも有り恋愛物と敬遠せず
観に行ったほうが良いと思います。オススメ!

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映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/04/15 01:55

映画『パッセンジャー』感想

パッセンジャー

「パッセンジャー」原題:Passengers

監督 モルテン・ティルドゥム
製作 ニール・H・モリッツ
  スティーブン・ハーメル
  マイケル・マー
  オリ・マーマー

たまたま仕事が一段落したら今日は映画の日じゃないかという事で
さて何を観るか・・・シングが見たいとこだけどもうすぐ終わりそうな
「パッセンジャー」をチョイス。八千代緑が丘TOHOのレイトで
観てきました。箱が狭かったせいもあるけど結構人入ってましたね。

簡単にあらすじを書くと
冷凍睡眠で120年かけて植民惑星を目指す宇宙船。
その中でなぜか主人公だけ30年目で目覚めてしまう・・・
しかも再冬眠は出来ない。さてどうするか・・・という話。

サバイバルものと違って衣食住は完全に保証されているので問題ない。
ただ時間だけが敵というなかなか着想が面白いSF映画でした。
観てて思ったのは手塚治虫あたりが火の鳥で描いてそうなプロット
だなあと。ガチガチのハードSFと言うよりは漫画的でわかりやすく
面白かったです。最後までどうなるかわからないとこも良い。
ただネタバレになるので詳しくは言えませんが
多分男性と女性で評価が別れる話かもしれませんね。
女性の評価が低くなるのはしょうがないかも・・・

上映時間は116分ですが退屈な部分は殆ど無く楽しめました。
主人公の行動はラスト含めて賛否別れるかもしれませんが
とりあえず観て損はないと思います。
あと監督はキューブリックのファンかな?と思える場面が
いくつかあったのでそこら辺を探しながら見るのも良いでしょう。
オススメです。

↓以下ネタバレ含む感想




























コールドスリープに関するエピソードは色々なSFで描かれていますが
今回のは「一度起きたらもう戻れない」というのが面白かったですね。
主人公が彼女を起こしたのは許せるかどうかは難しいとこですね。
結果的には起こさなかったら乗員全員死亡してたわけですし・・・
主人公は一年で挫折したけど自分は10年が軽く1人で過ごせそうなんで
自分なら起こさないだろうとは思いますけどその場合はバッドエンド
ですからねえ。
この映画のメインテーマはSFじゃなくて生きるという事は
誰かとともに同じ時間を過ごす事って事なんじゃないかと
思いました。うーん、身につまされる・・・
ラストのまとめ方は自分はすごく好きですね。多分主人公らは
亡くなったんだと思いますがそれでも悪くない人生だったんじゃないですかねえ。
正直ちょっと羨ましいかな。

印象に残ったのはバーテンダーの登場シーン。あれってシャイニング
のあのシーンを思い出しましたね。喋り方も含めてw
あとああいった植民船でも格差がw世知辛いですなぁ。
ルンバみたいなロボットがかわいかったけどもうちょっと
活躍してほしかったかな。
宇宙船内は重力を作り出しているので無重力シーンはあまりありませんが
プールのシーンはなかなか怖かったですね。あれは確かに溺れる・・・
宇宙船が前部にシールドを展開して進んでいくってのは結構好き。
昔のSFドラマ「スペース1999」を思い出しますね。
そう言えばこの映画字幕版を観たのですが
1箇所だけ日本語の台詞がありましたね。ラストのあれも
ちょっと日本庭園風だったし宇宙服が邪魔でキスできないとかは
イデオンを思い出しました。もしかしたら監督は日本贔屓なのかも?

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映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/04/02 00:55

映画『虐殺器官』感想

虐殺器官

「虐殺器官」

監督 村瀬修功
原作 伊藤計劃
脚本 村瀬修功
キャラクター原案 redjuice
デザインワークス 荒牧伸志

伊藤計劃氏の原作小説3作を連続劇場アニメ化していく「Project Itoh」の最終作
「虐殺器官」を観てきました。前作「ハーモニー」と同じく原作は未読です。

観終わった感想
ちょっと難解な部分もあるけど結構面白い。

あ、難解と言ってもハーモニーよりはわかり易いとは思いましたが
ただ小説と違い映画は?と思っても戻って読み返せないので
ちゃんと観てないとわかりにくい部分も多かったかなと。
物語としては近未来サスペンスで小道具はSFを感じさせるものもありますが
基本的に現代劇の延長という感じでした。そこらへんは前作ハーモニーに
近い印象でまたたった一人の人間の意思判断が世界の命運を決定づけるという点でも
共通しています。

原作を読んでいないので一回観ただけでは物語をきちんと理解できてるか
わかりませんが「虐殺の文法」というアイデアはなかなか秀逸だと思いました。
特にラストは「あっ・・・そういう事か!」って感じで映画としては
良い締め方だったのではないでしょうか。

主人公はある処置によって常に冷静(フラット)なキャラですので
あまり感情移入できませんがそれも話の筋に大きく関わる部分なので納得できます。
(ボトムズのキリコをちょっと思い出しました。)
ただ生い立ちや背景があまり映画では語られないので幾つかの行動には
やや疑問を感じる部分も出てくるかもしれません。(原作ではその部分も
言及されているらしいです)
特に主人公がヒロインに惹かれる理由とか最後の行動の意味合いが
一回観ただけではちょっと理解できた自信がないですね。

アニメーションはキャラクターデザインを含め過不足無い出来ですが
内容的に実写の方が良かったのでは?と思う部分も。
ただ話的に(台詞は日本語だけど)英語で会話しているというのが
重要なので日本人では無理だしハリウッドでやるには地味かな・・・
となれば必然的にアニメしか無いという感じでしょうか。

アニメ作品というよりは普通に面白いサスペンス映画なので
割りとオススメです。

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映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/02/13 15:24
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